暫らく待っていると、マヨラ13さんが上がってきた。
係の人にお願いして服を乾かしてもらい一緒に帰る頃には辺りはオレンジ色に染まっていた。
「土方さん 元気だしてください」
「………なァ 女って心変わり早いのか?」
「どうでしょうね
だけど一途に想い続けている人だって沢山いますよ」
あの人のことを少し思い出して悲しいけど微笑んだ。
「なんか今日一日 無駄にした気がするな…」
同感です。
「じゃあ今日は一日 私とデートしたことにしませんか?」
目的はともかく遊園地に一緒に行ったわけだし。
「って私とデートしても嬉しくないですよね」
土方さんは私の手を握ると先を歩きだす。
「お前とのデートなら嬉しいぜ」
土方さんは振り返りもせずに言った。
「なんで手を繋ぐんですか?」
「デートの帰りに手を繋ぐのは自然なことだろ」
なるほど。
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デート?
抹殺させないための見張りの時間が?
悪くねェな
むしろ嬉しい。
宮中の手を握ったとたん顔が熱くなる
今が夕焼けでよかった。
→後書き