長い夢

□冥姫 第十一話
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今回の事件の首謀者
マムシの蛮蔵による息子の日記朗読、

引きこもりからやーさんに転職。


あー…。


土方さんは最高の酒の肴と言う。


しかしマムシは世の中に復讐するために十年かけてバカでかい大筒、マムシZを作り上げたというのだから
何時の時代も人の執念は恐ろしい。


「革命起こすなら国の前に自分に起こしたらどうだ
その方が安あがりだし、よっぽどいいぜ」

「テメーに俺の気持ちがわかってたまるかァァァ!」


「しゃーねえ大筒用意」


沖田さんは土方さんの頭に筒の先端を合わせる。


「いや、ちげーだろ」

「え!?」

「なんでびっくりしてんだァァ!!
こっちがびっくりだわァァ!!」

「副長あれ!」


マムシZの近くの屋根には
近藤さん山崎さん、なぜか坂田さんもいて板のような物に縛られていた。


しかもその板‥看板かな?は屋根にくっついているようだ。


迂闊に手をだせば三人が危ない。


ドゴォン!

あっさり大筒が発射され
三人がいたあたりに玉は命中した。


「総悟ォォォォォ!!」

「沖田さん!?!?
なんてことするんですか!!」


「昔 近藤さんがねェ
俺が敵につかまっても俺のことは気にするな

屍を越えるつもりでいけと

言ってたような
言わなかったような」


「言ってないようなものじゃないですか!」

「撃った理由がアバウトすぎるわァァァ!」


爆煙がはれて見てみると三人とも無事のようだ、


しかもラッキーなことに近藤さんを縛ってた縄は切れたみたい。


ん?近藤さんの頭に木片が乗っ…

さ、刺さってる!?

えええぇぇぇェェ!!?



何かやりとりがあったようで
近藤さんは坂田さんを助けるために板を屋根から剥がした

その勢いで二人は落下する。

山崎さんは爆撃で板が屋根から剥がれたようで自力で降りた。


「今だ撃てェェェ!!」


大筒を一斉に発射する。


それに焦ったマムシがマムシZを発射した
ビーム包のようだ。


マムシは近藤さんたち三人を狙っている

三人に当たる瞬間
近藤さんが二人を突き飛ばした!



ビーム音が消え
マムシZの砲撃がやんだ。


「おーい皆 生きてるか?」

「近藤さん!!」


私は隠れていたドラム缶の影から飛び出して近藤さんに駆け寄った。


「近藤さん!しっかりしてください!!」


山崎さんも同じように呼びかけるが返答はない。



マムシが勝ち誇ったような物言いをしている。


「撃ちたきゃ撃ってください」

「江戸が焼けようが知ったこっちゃないネ」

「でもこの人だけは撃たれたら困ります」


唐突に新八君と神楽ちゃんが現れて、坂田さんを庇うように立っている。


二人は好きでここに来ている、
好きで坂田さんと一緒にいると語った。


それを聞いて真選組の皆さんも坂田さんの前に立つ。


「ガキはすっこんでな死にてーのか」

「テメーもガキだろ」


沖田さんと神楽ちゃん。


「なんなんすか」

「不本意 極まりないが一般市民は護らなきゃいけないんでね」


新八君と土方さん。


「撃ちたきゃ撃て!リストラ侍!!」

「そうだハゲ!!」


野次が飛ぶ。


「誰がハゲだァァ
江戸の前にテメーらを消してやる!!」


それを聞いて皆がマムシを倒すために走りだした。

 
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