長い夢

□冥姫 第六話
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「宮中」

「はい?」

「その…よかったら今度、俺とメシでもどうだ?
今日の礼だ、奢るぞ」

う〜ん、ご褒美が欲しくて手伝ったわけではないので、それも悪い気がする。


それに何より…

「土方さんがマヨネーズを控えてくれるならご一緒します」

あの光景は食欲がなくなる。


「何言ってんだ、マヨネーズは何にでも合う奇跡の調味料なんだぞ」

「…眠いので失礼します」

朝まで生でマヨネーズ討論会をする気はない。


「待て宮中、まだ話は終わってねェ」

ガシッと手首を捕まれた、このままでは討論会に強制参加させられる!


「分かりました今度何か奢ってください…」

マヨの話を強制終了させた。


「ん、あぁ」

「おやすみなさい」

「おやすみ」


思いのほか優しい声にちょっと嬉しくなって心が軽くなった。

今日は良い夢が見られるかもしれない。





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