「宮中」
「はい?」
「その…よかったら今度、俺とメシでもどうだ?
今日の礼だ、奢るぞ」
う〜ん、ご褒美が欲しくて手伝ったわけではないので、それも悪い気がする。
それに何より…
「土方さんがマヨネーズを控えてくれるならご一緒します」
あの光景は食欲がなくなる。
「何言ってんだ、マヨネーズは何にでも合う奇跡の調味料なんだぞ」
「…眠いので失礼します」
朝まで生でマヨネーズ討論会をする気はない。
「待て宮中、まだ話は終わってねェ」
ガシッと手首を捕まれた、このままでは討論会に強制参加させられる!
「分かりました今度何か奢ってください…」
マヨの話を強制終了させた。
「ん、あぁ」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
思いのほか優しい声にちょっと嬉しくなって心が軽くなった。
今日は良い夢が見られるかもしれない。
→後書き