長い夢

□冥姫 第五話
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「待ちなせェ!!
堅気の皆さんがくつろいでるところでチャンバラはいけねーや、
ここは花見らしく
叩いてかぶってジャンケンポンで勝負をつけましょーや」


花見かんけーねーじゃん!!と声が上がる。

でも平和的だ、ナイス沖田さん。



審判は山崎さんと新八君、勝負は三対三。

近藤さんとお妙さん。
沖田さんと神楽ちゃん。
土方さんと坂田さん。


「えー、では勝ったほうが美月ちゃんとお妙さんと花見の場所を得るということです」

「美月さんはそれでいいんですか?」

顔色を伺ってくる新八君。

「しょうがないよ、そういうルールになっちゃったから…
皆で仲良くお花見できれば一番いいんだけどね…」

「美月さん…」

「えーでは一回戦を開始したいと思います」


「姉上、僕が代わりにいきますよ」

「いいのよ、あの人いくら叩きのめしても這い上がってくるの
さすがに疲れちゃったから終わらせてくるわ」


意味深な言葉だけど…
どうするんだろう。


「では一回戦
局長vsお妙さん
叩いてかぶってジャンケンポン!」


近藤さんがチョキでお妙さんがグーだった。


「おっとセーフ!!」

近藤さんはヘルメットをかぶった。

「早く逃げろ近藤さん!
セーフじゃない!」

新八君?

ピコハンを振り上げ、念仏のようなものを唱えるお妙さん。近藤さんは焦っている。


ドゴォ!!

ピコハンはまるでハンマーのごとくヘルメットを破壊し、近藤さんの頭に直撃。

近藤さんはダメージを受けて気絶した。


双方共に唖然として口が開いている。


『『『『『ルールは?』』』』』


「局長ォ!」

隊士さんたちが駆け寄る。


「この女ァァ局長になにしやがる!!」

「あ゙〜?やんのかコラ」


すんませんでした!!と言いながら、敵味方関係なく土下座する。

うわぁ…土方さんと沖田さんが土下座したとこ初めて見た。

お妙さん凄い。


「きみも大変だね新八君」

「慣れてますから」

淡々と意見を述べる二人。


「前も思いましたけど、お妙さんって強いですね」

「まあ、うふふ」

優しい笑顔のお妙さん
とても先程と同一人物には見えない。


「えー次の人はルールは守ってください」

「もう始まってるぞ!」

「すげー!速すぎてどっちもハンマーとメット持ったままのよーに見える!」


私は一応一つ一つの動作が見えるのは見えている。

 
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