長い夢

□冥姫 第三話
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昼食後

見回りを終え、屯所に帰ってきた。


「ただいま帰りました」


玄関に隊士さんが居たので挨拶をした。


「おかえり美月ちゃん、なんだか嬉しそうだね」

「分かります?新しい友達ができたんです」

「よかったね」

「はい」


さあ、また書類をかたづけようと意気込んで部屋に戻っていると沖田さんが走ってきた。


「総悟ォォォ!!!」


叫びながら土方さんも走ってきた。


沖田さんは私の後ろに隠れる。


「今度はいったいなんですか」

「聞いてくんな美月ちゃん
俺はなんも悪くねェのに土方さんが追っかけてくるんだ」

「テメーがまたサボりやがったからだろうがァ!」


私は一歩横にずれた。

「それは沖田さんが悪いですよ」

「なんでェ、山崎は庇うのに俺は庇ってくれねえのか、愛が足りねェや」

「山崎さんのときは明らかに理不尽でしたから。
沖田さんだって理不尽な理由なら庇いますけど、今回は自業自得でしょう
それに悪いことをしたときはちゃんと叱られたほうがいいんです」

笑顔を沖田さんに向ける。

「宮中のお墨付きもでたことだし観念しろや」

「えぇ〜〜
しょうがねェなあ、今度デートしてくれ」

「脈絡のない台詞ですね」

どうしてそういう台詞がでるんだろう?


「総悟ォてめー宮中にちょっかいだしてんじゃねェ!」

なぜか土方さんは怒りが再燃したようで沖田さんに斬りかかる

それを難なく避けて
沖田さんと土方さんは走り去って行った。


「本当に飽きないなぁ」

苦笑して部屋に戻った。





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