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□手紙お手紙
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……………なんなんだ!
私の上履きの上には見慣れたクマの封筒が置かれている。
高杉君の下駄箱はお向かいで、停学中だって教えたの聞いてなかった!?
二日立っただけで忘れるようなこと?!
僅かに腹立たしさを感じながら封筒を見ると【君へ】と書かれていた。
私宛の手紙?
昼休み、人のいない場所で便箋をみると 個人情報保護法を無視した神威さんの詳細な個人情報が羅列していた。
あ、同学年なんだ、これからは神威君と呼ぼう。
ざっと目を通していると二枚目に
【断られて、君のことがますます気にいりました。
君のことも色々教えてね】
と書いてあった。
ラ、ラブレター??なのかな?
私のことを教えてと言われても…
教えたくない!
むしろ親しくなりたくない!
高杉君とケンカしようとしてたってことは、神威君も不良ってことだよね。
不良は怖いイメージがあって苦手なんだよね。
貰った手紙には神威君の住所や通っている学校名が書かれている。
この住所と学校には近づかないでおこう。
偶然出会う、ということがないようにしよう。
心に固く誓った。
「やあ、偶然だね」
私の誓いを知らない神威君に校門を出た瞬間 声をかけられた。
取り敢えず、神威君の言う偶然を否定するところから始めようか。
続かないので終わり。
→後書き