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□LOVE POTION
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LOVE POTION
 〜愛の味

「なぁ、食べていいか?」
「おぉ、食え食え!奏様の自信作だぜ?」
「んじゃ、ありがたく…」
「(ドキドキする…)」
ぱくっ モグモグ…

「ど、どう?」
「ふっ…心配そうな顔するな。お前が作るものなら何でもうまいさ」
「///…っキザ」
「?」
「なんでもない!」
「奏は?食べないのか?」
「いらない!ビターは苦いからいらない…」
「ならこうすればいけるかもな…」
「は?」



チョコレートを一粒掴み、自分の口の中に入れる流

そして奏の頬に手を添えて唇を合わせた



「んんっ…あぅ…や!んぅ…」
「ん…」


ペロ ぐちゅぐちゅ…




流の口にあったチョコレートは2人の間を行き来し、溶けて溢れてしまったものが奏の口の端から零れた






「んぐっ…!はっ…ながっれ…くるしっ…!」
「っは!」
「はぁっ…!はっ、はふっ…」




流の噛みつくような口付けで呼吸をするのがやっとの奏

顎を伝ったチョコレートを舐めとりながら






「チョコ、甘かったろ?」
「わ…わかんねぇよ!!」
「…そうか?」
「だって、お前とのキ、キスに必死で///…っは!///」
「どこまでもかわいいな…」
「かわいくない!」
「かわいいさ…好きだからな」



そう言いながら、流の掌は奏の首を撫で、ゆっくりと胸、脇腹、太股などを焦らすように触っていく


繊細な流の指の動きに感じることしかできない奏





「んぁっ…ふっぁ…」
「敏感だな」
「あっ…うるさっ…!」


愛撫の間に器用に奏の制服のボタンを外していく流
そしてボタンをすべて外し終わると、目の前にある男にしては色の白い、うっすらと赤みを帯びている奏の体があった






女の身体のように胸の膨らみもなければ柔らかくなく、甘い香りだってしない

それなのに流は羞恥から顔を赤く染め、見られまいと腕で隠そうとする奏に、どうしようもない愛しさを感じた





流は奏の腕を掴むと、力を入れて退かせた






「やだっ…見るなぁ!」
「…どうして?」
「だって…改めて、その…好きだなって意識したら…は、恥ずかしく、なって…///」
「…っ///」


そのセリフを聞いた瞬間、流は顔に熱が集まるのを感じた




「ふわぁ…流が照れてるの初めて見た…」
「…誰のせいでっ!!」
「んんっ!」





 
流は奏に呼吸をさせないほどに深く口付けた


「んぐっ…!んむーーっ!」







 
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