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□メタボリック症候群にご用心
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 劉備は恥ずかしそうに笑い、頭を掻いた。
「このままじゃ、メタボリックシンドロームに罹ってしまうかもしれませんよ」
「えっ?」
 劉備は孔明の言葉に目を丸くし、それから不安そうにお腹周りを摩る。
「そうか〜そうだよな〜。最近お菓子貰って食べてばっかりだし。どうしよう」
「私は構いませんけどね。さぞ可愛いでしょうねえ。うん、ころころと太った課長とセックスするのもなかなか…」孔明は独り言のように言い、コーヒーを一口飲む。
 劉備はみるみる真っ赤になり、ボンッと頭が爆発したかのような顔になった。
「変態!事も無げにそういう発言をするなよ!冗談に聞こえないぞ」
「おや、私はいつだって真面目ですよ」
「なっ…、孔明!」
 真っ赤になって睨む劉備に、孔明は目配せをする。そしてタンブラーを持って、給水室を出て行った。
「……もう」
 孔明を見送ると、劉備は真っ赤になった顔を冷ますように両手で顔を擦る。
「課長!」
「へ?は、はい!あ、なんだ趙雲か」
「コーヒーブレイクですか?」
「ああ、まあ」
「北海道物産展で凄い人気のキャラメルゲットしてきたんですけど、よかったら今一緒に食べませんか?」
「えっ?」
 劉備は目を輝かせる。
「食べる!」





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