過去拍手

□運命〜Destiny
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キミと出会って何年たっただろう―


…ちょうど、10年前の春
学校が違うあたし達が出会ったきっかけは練習試合だ。
マネージャーになったばかりだったから
今回は試合を見とけという部長の言葉に従って
大人しくベンチに座っていた―
『青学 対 氷帝』
公式試合ではなかったので
試合にはあまり時間はかからなかった


その後だよね―
キミが真っ赤な顔をしながら走って来て、いきなり…


「俺と友達になって!!」


だもんね。


それから、メールとか初めてお互い部活や練習試合がない日とかは出かけたりしたよね。

中2になってすぐに
キミから告白されて…
付き合い始めたんだよね―


あの時はまさかキミと
ずっと続くなんて思ってみなくて…―

今ではお互い居なくてはならない存在だもんね…

そのまま、中学を卒業して
高校・大学へと進学した。
あたしは高校から氷帝ではなく青学を選んだ。
ケンカとかして、たくさん泣いたけど
最後には仲直りをしたよね。


そして、今日はあたしの誕生日
そして、あたしの名字が


「菊丸」に変わる日…―



「―…新郎。
健やかなる時も病める時も妻を愛する事を誓いますか??」


「―はい」


「―…新婦。
健やかなる時も病める時も夫を愛する事を誓いますか??」


「―はい。誓います」


「それでは、誓いのキスを…」


「姫…。
一番の幸せ者にしてあげるからねん!!」


「―うん。
英二…。
これからもよろしくね」




もし、あたしがテニス部のマネージャーにならなかったら…
もし、英二がテニス部に入らなかったら…

色んな事が重なってあたし達は出会えたんだよね。

けどね―

例えあたしがテニス部のマネージャーをやらなくても…
英二がテニス部に入らなくても…


あたし達は出会って、恋すると思うよ。

だって、あたし達は
運命という名の絆で結ばれてるから…ねっ!!



(姫〜??どした??顔、真っ赤だぞ〜)
(な、なんでもないよ!
『運命で結ばれてるんだって考えたら恥ずかしくて…』なんて言えないよ!!)





End
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