月の書
□【GX】ん〜・・!JOUIN!!
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「やっほぅ!!」
「ん〜!上手いね十代くんっ!」
「そうか!?」
「う〜ん!そうだよ〜ぉ!センスあるよ!!十代くん!」
「いや〜、そう言われると照れちゃうな〜!ははっ!ぉ・・わ−−あぁっ!!」
「よそ見しちゃダメだよ〜、しっかり波のハートを掴んでなきゃ。」
「・・はふ、ゲホゲホっ!え・・?」
そう、俺達はサーフィンを楽しんでいた。
なんせ、ここDAは島だ、本州と離れ、海にポッカリ浮かぶ孤島・・。
しかし、この孤島は山もあり絶えず火山活動をしていて煙も上がっている。
たまに、噴火したらどうするんだ?
と思うが、逃げられる訳もなくこの孤島で暮らしている。
山の他にも、森と呼べるほどの木が生い茂っている。
流石、このDAのオーナーだと言える。
考えることは伊達じゃない!!
しかし、この学校はまさに、カードバトル専門の学校だけあって、カードバトル以外に遊ぶものが1つもない・・。
気分転換に吹雪さんからサーフィンを教わっているところだ。
「ん〜、今日はイマイチ良い波がこないな〜・・。」
「キャー!吹雪様!!サイン書いて下さい!」
吹雪が海から出ると、3人の女の子が駆け寄ってきた。
「うん〜、いいよ〜。」
女の子の申し出を快く受け入れ色紙にサインする。
「じょーいん・・っと、はい。」
吹雪は色紙を彼女たちに返すと黄色い声を上げながらお礼を言った。
「・・あっ、君たち・・」
「はいっ・・!」
「僕の指の先に何が見える?」
急に吹雪は腕を上げ、上に指を指した。
「あれ??・・吹雪さん?」
十代が海から上がり見た光景は異様な物だった。
俺の前方に映る吹雪さんはボードを持ちながら右手を上に向けている。
その周りを女の子3人が囲んで空を見上げているのだ・・。
「う〜ん・・、空?」
「雲・・かな?」
「・・・天??」
「!・・う〜ん!!JOUIN!!」
天の言葉に反応したのか、来た!と言う表情を見せると背中を向け腰を振り、右腕は空を指したまま。
そして、こちらに振り返りウイングし、右手を前にだし、親指を立てた!・・決め台詞と共に・・・。
「「「・・〜!!」」」
バタン・・・
女の子たちが音と共に倒れた。
・・どうやら気絶したようだ・・・。
一方、十代は・・・
(何で、気絶したんだ??・・あれ、結構寒かったぞ・・!・・いかん!これでも吹雪さんは先輩なんだ・・!!そんな事思っちゃいけない!!・・でもあの動きは・・!!発言は・・!!ダメだ!言っちゃ行けない!!一応先輩なんだ・・!り・・留年してるけど・・でも・・・でも・・そ・!それに・・あれで!過去には俺と敵としてデュエルした程で、強くて・・明日香のお兄ちゃんで・・!!それで!!・・・・・・・・)
十代は自分と戦っていた・・・