月の書
□Wed拍手『遊戯、猫になる。』
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遊戯、猫になる。
「あれ〜?・・・どこ行っちまったんだ??」
日も暮れかかった商店街で城之内は捜していた。
「あれは・・城之内君?」
丁度、家に帰る途中だった獏良は何やら不審な行動をしている城之内を見つけた。
のだが・・・
ベンチの下を覗いたり、ゴミ箱を開けたりしている。
不思議に思った獏良は勇気を持って声を掛ける事にした。
「ねぇ、城之内君・・何してるの?」
「ぅぁああ!!!!」
急に耳元で後ろから話しかけられ、かなり驚く城之内に首を傾げる獏良が後ろで立っていた。
「ぃ・・いつも急に現れるな!!ι」
「・・そぅ・・?ゴメン。それで、なに探してるの?」
「!!・・獏良!お前遊戯見てないか!?」
「見てないけど・・」
しかし・・・城之内は遊戯がベンチの下やゴミ箱にでも居ると思ったのだろうか・・・。
「・・・はぁ〜」
「遊戯君がどうかしたの?」
「遊戯が昨日の夜から帰って来てないらしいんだ・・・昨日の夜、必要な物があるって出てった切り帰らないみたいなんだ。」
「行方不明って事!?」
「まぁ・・言うとそう言う事なんだが・・
遊戯は人に迷惑かける様な事する奴じゃねーっ!!
誰かにさらわれたとかは別としてもだ!」
拳を震わせ城之内は言った。
獏良もさらわれたりとか言うことはないと思い、探すことを決意した。
「じゃあ、僕も遊戯君達を探すの手伝うよ。
この・・千年リングで♪」
「えっ!・・お前、まだ千年リングを・・・!!」
首から下げている千年リングをサッと取り出した獏良を見て、城之内は愕然とした・・・
「・・何だかんだ言って手放せなくて・・・・」
「手放せないって・・お前・・・危ないんだぞ?ι」
「・・さっ、遊戯君探しに行こうよ!!」
「ぉ・・おい!ι」
城之内は獏良に背中を押されながら走りだした。
千年リングの差した方へ・・・
『遊戯、猫になる。2』へ、つづく・・・