Farfalla

□act.2
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──んで、昼。

僕たちは屋上で、昼飯を食っていた。


「なぁ、純」
「(急に)何?隼人」
「お前、何で男の恰好してんだ?」
「「え───!!」」

隼人の一言に二人共、声をそろえて驚いてる。
そんなに驚く事なのかな…?

「えっ、純って、お、おおおおお、女の子ぉ!?」
「そ、そうなのか?驚きだぜ……」

ワオ、絶句……。
恭弥の口癖、気に入った☆
でも……

「そんなに驚く事?」
「「「当たり前」」」

声を揃えて言う事でもないじゃん。

「でも、何で男装?」

綱吉が言う。

「だって、ズボンの方が動きやすいし、それに……
スカート大ッ嫌いなんだもん」
「「「……………」」」

一瞬の沈黙。

「そうだった……」
「え、えー!?」
「な、そうだったんだな……」

あれ?隼人も綱吉も武も、呆れてない?(綱吉と武は驚いてるけどね)
何でだろ?僕はただ、綱吉の問いに答えただけなのに……。気のせいかな…?


キーン コーン カーン コーン


「あ、チャイム鳴った」と僕。
「帰るか」

武の提案にノって、僕たちは教室に戻った。


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