Farfalla
□act.1
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「…………分かったよ」
「え?」
「分かったよ。行けばいいんでしょ?行けば」
これ以上ボスの困った顔を見るのは、何か悪い気がするしね。
「でも退屈だったら、何があっても帰って来るから!!」
僕が強く言い切ったら、
「……純らしいな」
ってボスは笑いを含みながら呟いて、
「あぁ、いつでも帰ってこい」
と、後に言葉を続けた。
「分かった!! ありがとっ、ボス!!」
僕はそう言って、部屋を出た。
あれから3日──
ベルやマーモンに色々と文句言われたりしたけど、振り切って、今に至る。
「入ろっと」
いつまでも突っ立ってる訳にもいかないから、僕は校舎に向かって歩き出した。
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