Farfalla
□act.2
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「……あ!隼人たちいるんだよね、10年前の」
過去から隼人たちが飛ばされてきたのは分かってる。
それに、その当時の僕は、置いてきぼりにされた人だからね。
「あ、あぁ……」
「通信通信!」
「もうやってる。……いいからつなげぇ!!」
さすがスクアーロ。仕事が早い。
元気かなぁ、あっちも。
「いいかぁ!! こうなっちまった以上ボンゴレは……」
……なんか作戦隊長になってから堅っ苦しくなってない?スクアーロ。
てか、僕にも話させて。
「てめーらがガキだろーと……」
「スクアーロ、次僕。だからボスもちょっと待って」
今にも石を投げそうなボスを止めて、スクアーロの無線をふんだくる。
「はぁい、みんな元気?……って元気だったら逆に怖いか」
「え……純!?」
「おまっ、イタリアに…!!」
おぉ、みんな驚いてる。
僕だけだもんねー、変わってないの。
「純もしかして……10年後のまま?」
「うん、そうなるね」
「何で?守護者はみんな10年前に……」
まぁそうだわな。
でもそれは、10年前の彼らが正式なボンゴレリング保持者だからだ。
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