Farfalla
□act.5
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──リング争奪戦、当日(何日とんだ?
僕が会場に行った時には、綱吉と隼人と武とリボーン、短髪の人とランボがいて、ヴァリアーはボス以外が集まってた。
あの目隠しした女の人たちは、確かチェルベッロ機関……(調べ済)。
「あっ、純ー!!」
ベルが僕に気付いて、手を振ってきた。
僕もみんなに向かって、手を振り返した。
「純は、向こう側なんだな……」
「正しくは違うが、純はヴァリアー側だ」
寂しそうに呟いた隼人に答えた後、リボーンが説明する。
「純のリングは『霞のリング』で、2つにできないんだ。だからリングが持ち主を選ぶんだぞ。
1つしかないから、霞のリングの保持者は、中立的な立場なんだ」
「純……」
リボーンが言ったの後、綱吉が僕の名前を言った。
──そんなに弱々しく言わないでよ、こっちが悲しくなるっての。
「第一回戦は、晴の守護者の対決です」
チェルベッロが言う。……あ、あの短髪の人が笹川了平っていうんだ。
こっちはルッス姐だね。
見たら向こうは円陣してるし。
じゃあ僕は……
「みんな、油断せずに行こう!」
「またパクってるし」
青学部長の●塚の口癖をパクったら、ベルに突っ込まれた。
同じジャンプだし(コラ)、楽しいからいいじゃんか!!(オイ
「純様は、こちらで観覧して下さい」
チェルベッロがそう言って差し出したのは、めっさ高そうなイス。
座り心地良さそー、じゃねェや。
「えー、嫌ー。僕はヴァリアーだもん」
折角ヴァリアーのコート着てきたのにさ、離れてたまるか!
久しぶりに会ったのにさ……。
「し、しかし……」
「じゃあ、イスこっちにやってよ」
用はあのイスに座ればいいんだ。
そう言ったら、
「純らしいけどね……」
マーモンに呆れられた。……あれ?
それに、他のみんなも……何で?
「分かりました……。お好きにどうぞ」
あれ、チェルベッロにまで!?
何かショック……。
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