Farfalla
□act.3
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──授業中
授業(確か社会)はメンドイから、屋上でサボり←
寝よっかな〜。
「君、授業中だよ」
あれ、声かけられた?でもこの声は──
「恭弥?」
「あぁ、純だったんだ」
振り返ってみたら、やっぱ恭弥だった。
「何で此処にいるの?」
「恭弥こそ」
「僕は特別」
何じゃそりゃ?と思ったけど、言わない。
ん?恭弥、嬉しそう…?
でもそれよりも僕……
「ふぁー、眠い。……僕寝るわ。おやすみ〜、恭弥」
ひらひら。恭弥に向かって手をふる。
この時期(初秋)は眠くなる。
保健室に行くのも面倒くさいから、僕は屋上(給水塔の裏)で寝た。
寝る時「えっ、ちょっ、純!?」と聞こえた気がした。
目が覚めて起き上がったら、何かがパサッ、っと落ちた。
よくみたら、恭弥が肩にかけてる学ラン。かけてくれたのかな?
キーン コーン カーン コーン
「あ、戻らなきゃ」
チャイムが鳴ったから、とりあえず教室へと戻った。
……てか今、何時間目?
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