Farfalla

□act.1
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「……此処が、並中──」

僕は今、並中の校門の前に立って、校舎を見上げてる。
つい数ヶ月前までイタリアにいた僕が、日本<ここ>にいる理由──
それは、あの一言の所為だ。





「純、日本へ行ってくれ」
「何で?任務?」

まぁ最低限観光ではないわな。

「任務というより、9代目からの願いらしい」
「願い?」

何じゃそりゃ?という感じで相手―ヴァリアーのボス、XANXUS―を見たら、

「9代目は純に“中学校”に通って欲しいらしい」

と言われた。

「はぁ?僕、学ぶ事なんて無いよ?」

5歳の時から此処にいて、それ相応の教育も受けてきた。
だから今更“中学校”なんて、行かなくてもどーでもいい。

「そうだろうが、9代目には何か考えがあるんだろう」
「えー!! そうだとしても、僕はみんなと一緒にいたい!!」

ずっといたヴァリアーのみんなと離れるなんて、絶ッ対イヤ!!

「だろうが……」



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