Farfalla

□act.1
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『あらーん純ちゃん、久しぶりねー』
「久しぶり、ルッス姐」

ルッス姐は変わってなかった。やっぱルッス姐はルッス姐だ!!


『あら、レヴィとボスが帰って来たわ〜』
「本当!? ボスにかわって!!」
『分かったわ。……レヴィはいいの?』
「うん。話すとややこしくなりそうだから」
『そう。じゃあ、代わるわね』

レヴィは冗談が通じないから、いいや!!
それに、僕が用あったのは、ボスだしね。

『……純?』
「ボス!! 僕ね、一言伝えたくて電話したの!!」

バカ高い通話料もいとわずに。

『何だ?』
「僕、まだ帰らない!! 全ッ然退屈じゃない!!」

1日目で言うのもアレだけど、退屈は絶ッ対にしないって自信(確信?)がある。

『……そうか』
「うん、それだけ。ciao!」

と言って、こっちから切っちゃったけど……まぁ平気さ!!
ボスなら分かってくれるよ!! 多分。





──その頃のイタリア、ヴァリアー


「……切れた」
「えーっ、純もう切っちゃったの?」

もっと話したかったのになー。とベルはグチってたけど、内心一番ショックだったのは、先に切られたボスよりも忘れられた(と自分は思っている)レヴィだったとか……。


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