Farfalla
□act.1
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ガバッ!!
そう言って、思わず抱きついたら、
「な……純!?」
隼人はビックリしてた。
でも嬉しかったんだもん。しょーがないさ!!
「ご、獄寺君!?」
「何だ獄寺、知り合いか?」
何か2人の声が聞こえたけど、とりあえずスルーした。
「あー、HR終わりまーす。一時間目は自習だから」
………あ、先生忘れてた;;
でも行ってくれたから、ラッキー♪
「……なぁ、純」
「何?」
「そろそろ離れねェ?」
……………。
「……あー、ゴメン」
僕は潔く、隼人から離れた。
「舞野さん、獄寺君の知り合いだってー」
「キャー、ファンクラブ開設決定ね!!」
とか聞こえたけど、無視だ無視。……しかもファンクラブと隼人、関係なくね?
僕、あーゆータイプのヤツ、嫌いなんだよねー。
隼人にくっついていたから、恒例の“質問責め”はなかった。
本当に助かる!!
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