楽園世界U

□光
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春の夜
桜の木の下で出逢った僕等は
何を信じて此処迄生きて来たのだろう?
遠くから聞こえる声を否定しながら

何度も呟いた言葉は昨日を忘れたいものだったの?
それとも明日を信じたいものだったの?
夢の中で約束して来たくせに

涙で濡らしたものは
僕の足下に転がる偽りなの?
身体が重く感じるのは
無数の君の手が僕を縛りつけて離さないから

赦しを得た遠い朝
僕の横に君は居ない
赦されるべきは君だった
届かない古い記憶

一生の思い出は
赤い夜と銀の光だけだった?
過去を決め付けても何も始まらない
雪の中
見える光は君の笑顔だけ

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