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□夢幻
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君の存在って何なの?
どうして当たり前のように居る草食動物達みたいに、存在していないの?

君は…誰?
どうして…僕を選んだ?
一人にするくらいなら、初めから存在しないでくれる。

人の暖かさなんか知りたくなかったのに。
もう、戻れないじゃないか。



触れている瞬間ですら、夢なのではないかと思う。
その笑顔の裏にある闇に、痛みを知る。
まるで、自分ではないかのように。
…腹立たしい。





「……君、自由なの?」
「?…何を突然…」

隙間なく密着する裸の肌。
離れられない事実を心より先に体が知っていた。

「神出鬼没すぎだから」
「…仕方ないんですよ」
「いつ、出てくるの」
「…気になりますか」

ねぇ…気にならないわけないでしょう?
人の気持ちを何だと思ってるの?君…



だが…
一瞬悲しい眼差しになった雲雀の横顔を、骸は見逃さなかった。

「突き放しても…君は僕が気になるのですね」
「…咬み殺す」
「僕はね…君に救われたいのだと思います」
「え…ぁ…あぁぁ…っ!!」



骸の言葉が終わった直後、雲雀の肛門に再び肉棒が穿ち込まれた。
何度もその精液を受け入れた肉襞は、容易に異物を受け入れていく。


それでも突然訪れた快感に、雲雀は目を見開き…体を震わせた。
無意識に骸にしがみついていきながら。
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