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□陽炎
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揺れる視界の中で、陽炎を見た気がしたよ。
幻を感じながら、肌に感じる感覚は確かで。


「そんなに真直ぐに見られると…照れますね」
「君がそうさせるんだよ」
「余裕…あるみたいですね」
「…さぁね」

骸は雲雀の服を脱がせていきながら、肌に触れる。
その触れる指先に…雲雀は微かに反応していった。



あぁ…夢じゃない。
陽炎は…幻だ。

雲雀は熱を帯びていく意識と体を感じ…微かに震えて。
体中に触れる骸の舌と指に…何もかも委ねたくなる。




「ぁ…っ…」
「美味しそうですね…気持ち良くさせてあげますよ」
「っ…気持ち悪い事言わないでよ」
「クフフ…」
「ひ…っ…」

体に舌を這わせていた骸の唇は…
気が付いたら雲雀の肉棒にしゃぶりついていた。

初めて感じるあまりの快楽に…雲雀の体は美しくしなっていく。
体は正直なため、足は骸が舐めやすいように無意識に大きく開いて。



普段見せない雲雀の表情に、骸の熱も上がる。
舌と指先を駆使して…凄まじい快楽を与えていった。
吸い上げるたびに震えて吐息を零していくその姿に…たまらない愛しさを感じながら。


夕暮れの景色が見える。
黒曜ランドのアジトは二人しかいなく、しんとした空気が漂っていて。

それでも、二人から発せられる熱は…確実にこの部屋の空気を変えていく。



骸が雲雀の肉棒にしゃぶりつくいやらしい音が…大きく響いて。

「我慢しなくていいですよ…全部飲んであげますから」
「我慢なんか…してな…いっ…」
「クフフフ…強情ですね…」
「ヒ…ぁッ…」
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