Mechanical Hero

□What is boring?
1ページ/14ページ

――ジャンク?
思えば、あの日の友人の会話からである。
――なんだそれは。ただの故障じゃないって?
――ああ、可能性はあると思うんだ。うちでも何回か出てね。ジャンクを退治することを職としている人たちに来てもらったんだ。最初は皆信じないよ。だけど、私も知人の口コミでそれを知って、彼らを訪ねた。

半信半疑ながらも、もう心の中は童心のころのようにうずうずと振動していた。

――それで、君のジャンクは処理できたのか?
――ああ、“彼等”がやってくれた。けれど気をつけなければならないよ。彼等の情報網は細かくて、“掟”を守らなくては大変なことになる。破れば命はないと思ったほうがいい。けれど、ジャンクを処理するのであればもってこいだ。

――どこへ行けば…彼らに接触できる?

その質問をしてから、友人が回答するまでの時間が、異常に長く感じた。

――べイビー・ドールというクラブへ行くといい。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ