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□悟史×詩音
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「はい!圭一くん!」


「お、ありがとなレナ!」




今日はバレンタインデー。


女の子が気持ちを込めて男の子に


チョコをあげる日です。


わたしも女の子な訳で、例外では


なくて・・・




「けけけ、圭ちゃん・・・」




あら、お姉。


圭ちゃんに渡そうとまずは一声


かけようと必死だ。


可愛いなあ!




「・・・っ、やっぱり無理無理〜っ!


詩音が行ってきてよー!!」


「なんでですか・・・、


いいですか、お姉!」


「はっ、はい!」




びしっと気をつけをする魅音。




「バレンタインデーは一年に一回


きりのイベントです!日頃緊張


して伝えられない気持ちを伝える


とてもいいチャンスなんです!」


「伝えられない気持ち・・・?


ええええ、無理っだよ!無理!」




・・・ですよねー・・・




「だと思いました」


「・・・うー」


「だからせめて素直にチョコを


渡す!これだけが目的です!」


「素直に・・・素直に・・・!」




そ、素直に!


わたしも悟史くんにチョコを


あげないとだから急がないと。


の前に圭ちゃんに友チョコを


渡してお姉の見本としますか!




「じゃあ、わたしが手本を


見せますので見ててください」


「う・・・うん」




魅音の横を通り過ぎて圭ちゃんに


近寄る。




「圭ちゃん!」


「あ、詩音」


「はい!チョコです!」


「詩音もありがとな!」




これだけじゃつまんない。


そんなわけで圭ちゃんに


飛びついてみる。




「詩、詩音!?」


「うーん?」


「詩っ、詩っ、詩音――!!」




案の定お姉が走ってきた。


ぜえぜえ息を切らして圭ちゃん


からわたしを引き離す。




「な、なんでさ〜っ!」


「じゃ、わたしお邪魔なんで!


お姉頑張ってくださいね!」


「詩音のばかー!!」




さて、と。


早く病院に行かないと。


悟史くんが待ってる。


眠ってる、1年たっても今だに


起きない悟史くんの元へ―




-happy valentine-

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