俺と君(改修版)

□第3話
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―放課後―


部活が終わり、帰る支度をしていると、

「なぁ和輝」
「ん?」

ユニホームを脱ぎながら、須藤が話しかけてくる。

「お前ん家、誰かいるのか?」
「…は?」

突然のことで、俺は持っていたシューズを落としてしまった。
そんな俺の態度に、須藤は慌てて理由を付け足す。

「いや、今日のお前バイトないのに、なんか早く帰りたそうだったからさぁ」

(そうなのか?)

考えてみると、意外と思い当たる節がいくつか思い出される…が、

「そうか?」

一応、白を切った。
そして、同学年の異性と一緒に住み始めたことを、こいつにだけはバレる訳には行かないと不意に思った。
知られたら一生、何か言われそうだ…

「あ、いや、勘違いならいいんだ」

俺の答えを聞き、あっさりと引き下がる須藤。

(ふぅ……にしても、何で俺早く帰りたいなんて思ったんだろう?)

理由を考えると、朝見た森山さんの笑顔が浮かんだ。

(!?)

軽く頭を振り、今の考えを打ち消す。

(ハハッ…まさか、な)

森山さんの顔が浮かんだことに、思った以上に動揺している俺がいた。
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