☆裏novel☆

□暴走
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「あぁ〜、やっと終わったぁ〜。」
「お前なぁ・・・」
冬獅郎と乱菊は一番隊舎の廊下にいた。二人は乱菊の書類の出が悪いので総隊長に呼び出されたのだ。冬獅郎は隊長だから同行させられたのだ。15分の長い説教の後、開放されて今に至る。
「ちゃぁ、買い物に行きますね。」
「終わったら、寄り道せずに執務室に来いよ。」
「はぁ〜い」
乱菊は飛ぶように廊下を走って行った。
「懲りねぇ〜な。」
冬獅郎は一人、十番隊に向かって歩いた。

もう少しで十番隊舎というころ、
「ん?」
景色が開けた先には七男が走りながら誰かを探す姿が見えた。
「おい、いっ」
冬獅郎の言葉は終わる前に、誰かによって睡眠薬付きのハンカチを嗅がされた。

「あっ、起きはりましたか?」
光の眩しさに目を細めながら、声の主を見た。
「なっ!市丸!?」
―――ジャラ―――
体を動かそうとした冬獅郎の傍で金属の擦れる音が響いた。
「これは?」
顔を動かして、自分の手足を見た。そこには自由を奪う鎖が両手両足にしてあった。ご丁寧に壁に引っかかっていた。身動きが取れずにその場で市丸を睨む。
「まぁ、そない怖い顔しなさんなよ。睨んでもいいことないですよ?」
市丸はいつもの不敵な笑みを口元に作り、冬獅郎を見下した。小さい冬獅郎は両膝を着いて正座に近い形になっている。
「何のつもりだ、市丸。」
市丸を睨みながら強い口調で言った。
「怖いなぁ〜。」
「てめぇ、何しにここに来た。ここはどこだ?」
笑いながら言う市丸に冬獅郎は言う。
「ここ、見たことないですか?」
市丸は周りを見る様に言った。冬獅郎は見渡して、気づいた様に目を丸めて市丸を見た。
「正解。ここは十番隊舎の二番倉庫です。」
二番倉庫は十番隊舎の入り口に一番近く、また書類入れなのでなかなか人は入らない場所だった。
「てめぇ、何のつもりだ?俺をこんなところに閉じ込めやがって。しかも俺の隊の倉庫だと。」
「何のつもりとは人聞きの悪いですなぁ。何もないですよ。」
「何もねぇ〜ことねぇだろうが。」
二人は沈黙した。静かに冬獅郎は見上げて睨み、市丸は薄っすら目を開けて見下した。
「流石は隊長さんやね。」
市丸はいつもの顔に戻った。そして冬獅郎の元に歩み寄ってから、冬獅郎の顎をクイッと軽く上げた。そこ行動に驚き冬獅郎は硬直した。
「まぁ、そう硬くなりはりなさんな。何も殺そうなんて物騒なこと考えてないですから。」
「何が目的だ。」
冬獅郎は硬い声で言った。目だけは確りと市丸を強く写していた。
「誰にも危害を加える気なんてありませんよ、あんた以外は。」
市丸は言ってから、冬獅郎は思いっきり口を開けて、腹から声を出した。
「だれっ・・・・んっ・・・」
出したのも束の間、冬獅郎の口は以外のものに封じられた。理解ができなくて、目を丸くしていた冬獅郎も市丸に口付けされたと知り、直ぐに市丸の唇を噛んだ。
「いっ・・・何しはりますの?」
「何がだ!てめぇ、何したか分かってんのか?」
「キス」
「なっ!!」
市丸は笑ってサラッと言ったから、冬獅郎は碧い目を大きく開けて市丸を見た。
「だからさっきいったやろ?あんた以外は手を出さへんって。」
市丸は言ってもう一度、冬獅郎の唇の自分の唇をくっ付けた。
「んっ・・・んん!?」
突如の侵入を防げず、市丸の舌を口に入れられた。市丸の舌が冬獅郎の舌と絡み合う。漏れた唾液が冬獅郎の口から零れて伝った。ポタッと一滴落ちたところで市丸は放した。
「ふはっ・・・」
酸素を吸い込む冬獅郎を見てニヤッと笑う市丸。
「!?てめぇ何を!?」
いつの間にか羽織を脱がされて、帯も抜かれていた。纏った死覇装は軽く体を包むだけで止めもない。
「さっきのはディープキス。」
市丸はサラッと答えた。
「そんなことを聞いてるんじゃねぇ!」
―――ソワッ―――
市丸は手早く、死覇装の重なる部分に手を入れた。そして冬獅郎の体に触れた。
「なっ!やめっ・・・」
腹部分をそっと擦られて、冬獅郎は小さい体をより小さくした。
「幼くても、やっぱり男やなぁ〜。反応しますわ。」
楽しそうに言う市丸を半睨みで返す。口は確りと閉じられていた。撫でる度にビクッと小さく変化を表す。
「少し起ってきはりました?幼いと反応も遅いですなぁ〜。」
市丸は独り言の様に呟いた。冬獅郎は慣れたらしく、小さくしながらも変化はしなくなった。
「ちゃぁ、いきはります?」
質問系だが、答えを待たずに冬獅郎自身に触れた。
「やっ・・・どこ触ってやがるっ!?」
いきなりの行動に戸惑いながら、市丸を突き飛ばした。壁から鎖を落ちて音が響いた。
「嫌がってる方が面白いわ。」
市丸は言って、強引に冬獅郎を押し倒した。
「痛っ!」
コンクリートの床に押し倒されて、背中に痛みが走った冬獅郎は口ずさんだ。そして一応体を隠してくれていた死覇装を市丸はバッと開けた。
「何するか分かってはりますやろ?」
「いやだっ」
冬獅郎は手足の動きが取れないので首を振った。抵抗するが意味はない。市丸は冬獅郎を上から見下ろした。
「やめろっ!どけっ!」
冬獅郎は必死に睨み叫んだ。しかし瞳は軽く涙の膜を張っている。
「そんな目で見られると、とまりませんわ。」
市丸は言って、胸の突起に触れた。先ほどよりもやや大きめに反応し、嫌だと首を振る。それを市丸は突起を指の腹で練るように回した。
「んっ・・・やめっ・・・・やっ・・・だぁっんっ」
一生懸命声を抑えるが、最後の方は甘い声に変わった。市丸はその反応に一層笑い、左で突起を触れながら右手を下半身へと伸ばした。そしていつも触れることのない蕾へと手を動かした。
「やぁっ」
冬獅郎はいきなりの指の侵入に驚きつつ、いつもと違う声の高さに驚き、そして感覚に驚いた。市丸は体中にキスを落として、赤い印を残す。
「小さいのにいい反応しはりますやん。まぁ、初ですからまだここもビンクで綺麗やし。」
「やめっ・・・ろぉっ・・・」
一本の指の動きに
―――グジュ―――
と濃い水の音が響いた。
「一気に増やしますな?」
市丸は言ってから返事を待たずに二本の指を追加した。三本はバラバラに動いた。そして一本はある部分に触れたとき、
「っっ!」
大きめにビクッと震えて体を逸らした。口を開けたが声が出ずに軽く
「ぁっ」
と漏れた。市丸は笑ってその部分を集中的に触れた。撫でたり、軽く引っ掻いたりした。その度に冬獅郎は小さく鳴いた。
「そろそろいいかな?」
市丸は言って一度、指を抜いた。そして、市丸は自分の死覇装を下に下げて、自分を取り出した。
「やめろっ!何しやがるぅっ!?」
流石に驚き、冬獅郎は叫んだ。しかし聞く耳も持たず、躊躇いなしに冬獅郎に突っ込んだ。
―――プチン―――
「痛っ!あぁっ・・・やっ・・だぁっ・・・!」
軽く血を流した。市丸は差し込んだまま、冬獅郎の腰に手を掛けた。小さい腰で不安定なので崩れない様に市丸が支える。そして持ったまま揺らした。後ろでも打ち付ける。その度に大きく鳴く。
―――グジュ・・グジュ・・・―――
そして嫌だと言い、首を振る。そして市丸はギリギリまで出した。
「はっ・・・」
冬獅郎は一息付くと同時に、
「やぁあっっっ」
思いっきり奥まで突っ込んだ。
―――ブジュッ―――
市丸は精液を中に出し、冬獅郎は外に出した。市丸が引き抜くと冬獅郎は精液で汚れた床の上に崩れる様に倒れ込んだ。死覇装は肌蹴ている。ほとんど着るというより羽織うだった。
―――ガラッ―――
「誰かいるの?」
扉が開いて多くの光が差し込み、服を直した市丸と倒れ込んでいる冬獅郎を照らした。
「ギン!と、隊長!?」
市丸がここにいることに驚いた乱菊だが、床の液と冬獅郎の姿を見て一層驚いた。
「見つかったか・・・」
市丸は悪気ないように言った。そして冬獅郎の後ろにしゃがみ、
「ほな、またいつか・・・」
と呟いて、消えた。 


→あとがき
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