〜Short dream〜
□温もり消えるその前に
1ページ/3ページ
俺が本気だったことに
君は気付いてくれていたかな
最後まで格好ワリィ
でも、いーや……
君を守って死ねるなら
「……どうし、て…?」
『……はぁ…?どうしてじゃねーよ……』
やっぱ遊びだと思われてたのか俺、
『ッ…いってぇ……』
「……!い、今、人呼んでくるね…!」
『…待てよっ……!!』
考えるよりも先に口から出た
君は怯えたような目で
血まみれの俺を見た
『俺……もう、助からねーよ…』
「……………」
『なんか……分かるんだって、』
鼻の奥がつんとする
「……………」
『……お前…、俺のこと嫌いなんだよな、』
男が人前で泣けるかよ
しかも
好きな女の前でなんか
「!!………ちがっ」
『……っ…!ガハッ……!!!』
「………!!!」
ああ、やっぱりだ、
俺は
死ぬ