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□アサガオ
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何度口づけても
朝が来るとすっかり忘れちゃう。
何度夜を共に過ごしても
朝日の訪れと共に忘れちゃう。
あと何回口づければいい?
あと何回好きと言えばいい?
どうせ朝がくれば忘れるなら
一度くらい嫌いだと叫ぼうか?
こんなに好きなのに
大嫌いだと言ってみようか?
「そんなこと言わないで」
心底悲しそうな顔であなたは言うから、
結局そんなこと言えずじまいなんだけど。
また朝がくれば忘れるのに。
あなたを求め続ける僕は愚かでしょうか?
それでも僕は好きなのです。
あなたは毎朝花を咲かせる
あさがおのような人。
せめて枯れてしまうまでは
愛しつづけています。
アサガオ
夜の熱い2人の口づけを
朝の覚醒で忘れゆくあなたへ
それでも僕は愛を誓う