ss

□アサガオ
1ページ/1ページ


何度口づけても
朝が来るとすっかり忘れちゃう。


何度夜を共に過ごしても
朝日の訪れと共に忘れちゃう。


あと何回口づければいい?
あと何回好きと言えばいい?


どうせ朝がくれば忘れるなら
一度くらい嫌いだと叫ぼうか?


こんなに好きなのに
大嫌いだと言ってみようか?




「そんなこと言わないで」

心底悲しそうな顔であなたは言うから、
結局そんなこと言えずじまいなんだけど。



また朝がくれば忘れるのに。




あなたを求め続ける僕は愚かでしょうか?



それでも僕は好きなのです。





あなたは毎朝花を咲かせる
あさがおのような人。




せめて枯れてしまうまでは
愛しつづけています。











アサガオ
夜の熱い2人の口づけを
朝の覚醒で忘れゆくあなたへ
それでも僕は愛を誓う



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ