Treasure

□Home sweet Home
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帰ってくるなり言われた一言。


「すぐ風呂に入ってこい!」


有無を言わせないような鋭い口調でルキアにそう言われたかと思えばグイグイと風呂場まで連行され、気付けば風呂場にいた。

そして、閉じ込められている。



Home sweet Home








「風呂から上がるまで出してやらんからな…!」


「え…、ちょ、何で?つか、着替えとか…」

「着替えは貴様が湯槽に入っている間に置いておくからっ!」


「は、ハイ…」


ルキアの危機迫った、そして理由はわからないが、明らかに怒っているであろう言葉に、俺はそう返事をするしかなかった。


つか、なんなんだ?

俺は、何もしてねえぞ?

昨日だって今日家を出る前だってルキアはいつも通りにしてたし、変わった様子もなかった。
だからこそ、ルキアの行動の意味やなぜ風呂に入れと言うのか―、その理由が今の俺にはさっぱりわからない。

頭の中にはクエッションマークばかりが浮かんでいる。


でも、どちらにしろ風呂に入らねえとここから出してもらえねえみたいだし、いつもより早く風呂に入るだけだと思って、俺は自分の服に手をかけた。




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