Novel
□君に逢いにいく
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壊れていく世界
お前をつなぎ止めていた手も剥がされて、彼方ほどの距離に引き離された
――君に逢いにいく――
―ここはどこだ?
―真っ暗だ…
―何も、見えない
―街も
―人も
―お前も
そして俺が一人、ここにいる
―なんで、俺だけが…
―暗い
―暗い
―暗い
―どこにいる?
―お前を探そうにも、こんな暗闇の中だと俺を見失いそうで進めない。お前が、傍で笑っていてくれないと先の道なんて全く見えない
―お前がいてくれないと、光がどこにあるのか分からない
―エアリス…