□Deep berth
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その"世界"は愛されていた。
神は6つの元素を大地に生み出し、宴を催した。
水と雷は歌い、火と氷は舞い、風と土は音を奏で、光と闇は笑った。
皆が愛した世界の名は、"バースレイズ"。
そして…大地が生み出した"ヒト"が手を取りあって、幸せを築いてきた。
ヒトは大地の力の一部を使い、世界を造り上げていた。
その力を、"マナ"と呼んだ。
その時は、確かな幸せで満ち溢れた世界だった。
しかし、数千年と経った時、大地から受けた恩恵をヒトは忘れてしまった。
互いを憎しみ、争う事が増えたのだった。
マナを悪用するヒトに、神は泣いた。
無意味な争いを防ぐため、大地を引き裂き大地は眠りについた。
それから2000年という月日が流れた。
平穏が訪れたバースレイズ。
すべては、そこから始まった―…。