☆小説☆

□日常の1ページ
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その状態が30分も続くと・・さすがにキバも飽きたようで。またシノにちょっかいを出す。

「シノ、手ぇ飽きた。そろそろホントにかまえっての」
と真面目な顔でシノのひざに頭を仰向けに乗せる。シノの膝枕に気をよくし、鼻歌を軽く口ずさむ。


そんなキバにようやく視線を向け、
「・・やれやれ、いい所だったのに。」
と本を机に置く。キバはやっとかまってもらえる、と寝たまま至極嬉しそうな顔をシノに向ける。
「そんな顔をしてると襲うぞ」
と、冗談まじりでキバの髪を遊ぶ。
・・・台詞はどうあれ、シノに髪を触られると、凄く落ち着く感じがする。キバは目を閉じ、また鼻歌を歌う。足指でリズムをとり、いい気分に浸っている。

「キバ・・・」
フと名前を呼ばれた。目を開けずに
「ん?」
と答えると、口に何か触れる。
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