☆小説☆
□犬塚しるぶぷれ?
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ある帰り道。
「でよー、そん時の赤丸がめちゃめちゃ可愛くって」
「うむ…」
いつもながら、些細な話題で盛り上がる。…といってもキバが一方的にシノに喋りかけているだけだが。
でもキバはそれで良かった。
シノの隣に居られて、会話が出来てる事自体、嬉しかったから。
「つかさ、明日暇なら買い物いかねぇ?赤丸の新しい首輪欲しいんだけど」
「…あぁ」
明日もシノと居られる。
キバは満面の笑みで喜んだ。
シノもそんなキバに、フと微笑む。
とても、和やかな帰り道。
…かに思えた。
帰る二人の前方から、1人の子供がこちらに向かって走ってくる。