☆小説☆

□そう、罪 一瞬でも
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はたけカカシ


俺達「犬塚」の忍犬使いにおいて、数多くの忍犬を口寄せするカカシ上忍の存在は、尊敬する人物に値する。

今、はたけ上忍は7班の担当。
何とかして、お近づきになりたいっていう気持ちがあった。
理由を付けては、はたけ上忍の所へ行って、忍術の稽古をしてもらったし、忍犬たちとも触れ合ったりして仲良くなったり。
毎日がはたけ上忍で出来てたような日々だった。

もう、カカシ上忍はただの憧れな存在から、得てして恋愛の対象になってしまっていた。

はたけ上忍がいなきゃ、駄目になってた。
自分の存在は、はたけ上忍がいなくちゃ、無くなってた。
はたけ上忍の存在が、自分にとっての全てになっていた。






 そう、罪 一瞬でも



その日、いつものようにカカシ上忍の所へ訪れた。

「カカシ上忍!こんにちは!」

元気よく挨拶して、カカシ上忍の近くへ行く。
すると、カカシ上忍はくるっと振り返り、

「やぁ、キバ君。いらっしゃい」

と、笑顔で迎えてくれた。
凄く嬉しくなって、俺も笑顔で駆け寄る。

「今日は、どうしたの?」

頭にぽん、と手を置かれた。カカシ上忍は首を少し傾けて、俺に質問する。

「え、と・・今日は口寄せの術で、ちょっと分からないトコがあって・・」

本当は、口寄せの術なんてもう会得してる。
でもカカシ上忍に教えてもらいたくて、嘘をつく。
少しでも、一緒にいたくて。
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