☆小説☆

□服属慕情
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油女家の研究員によって、身体を調べ尽くされたキバ。
それがシノの要請だったと知った後も、シノを憎めず、愛し続けた。
もしかしたらシノが、自分を本当に愛してくれるかもしれないという微かな希望だけで、気持ちを保っていた。


シノはシノで、あれだけ酷い事をしたキバが、自分を想う気持ちを失わなかった事が強く心に焼き付いて離れない。
今まではキバに「犬塚」の雌犬家系を重ねて見てきたが、今は「キバ」として意識し始めていた。
全てはあの眼。自分を求めて止まないあの強い瞳がシノを揺るがせた。




キバは、研究員たちによる行為の後、精神的にも肉体的にも限界に近い状態だったため、シノの家に暫く滞在する事になった。
というか、シノ自身、自分の気持ちがまだアヤフヤだったため、気持ちを確かなものにしようと、無理やりキバを自宅で療養させようとしたのだった。
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