☆小説☆

□愛しすぎて
1ページ/6ページ

犬塚家   
忍の家系ではあるが、多くのくの一がその色香を以ってして一族の反映を成してきた。里の雌犬と謳われ、娼婦・売女と罵られる事など当たり前。
代々、その一族の色素によって女の子供が大半だったが、男の子供が産まれる時、罵り・暴行はその男子供までに及んだ。
犬塚は里の性欲処理忍。今でこそ威厳ある一族に名を連ねているが、昔は誰もが犬塚を軽蔑する目で見、そして扱っていたのである。




「ん・・・シノ・・、早く・・」

既に濡れきった声で、キバがシノの首に手をまわし、縋り付く。シノはその表情を崩さず、キバの手を首から外し、紐でひとつにまとめる。

「んぁ・・っ、何す・・の・・っ?」

不安げな声を出すと、シノは一声。

「少し黙れ・・止めてもいいのか・・?」

と、威圧的に言い放つ。キバはここまできて、こんな状態の身体で行為を止められては困ると、

「し、シノ・・やめないで・・!お願い・・」

と簡単に従する。するとシノは、
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ