☆小説☆

□日常の1ページ
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ある日の午後。キバはシノの家に遊びに来ていた。

しかし、いつもの事ながらシノは本に夢中で、キバには目もくれない。キバは当然つまらないわけで。


「なぁシノ〜。かまってぇ〜。」
と座っているシノの足元でごろごろし、シノの顔をうかがう。シノはちらりともキバを見ようとせず
「あぁ・・、後でな」
とつれない一言を返すだけ。・・・余計キバに”かまってもらいたい心”が募る。むぅ、と頬を膨らまし、寝っころがりながらシノの足を爪で突付く。
「シノぉ〜。遊びに来てんのに何でかまってくんないんだよぉ〜。キバちゃんが寂しがってるだろうがぁ〜。」
・・・それでもシノは目を本から離さず、
「あぁ・・・。もう少し待て。」
と片手でキバの頭を撫でる。その手にじゃれつき、顔を触れたりして、もうそれだけでキバは満足してしまう。
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