☆小説☆

□風邪
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キバが風邪をひいた。
今流行ってるらしいが、キバがかかるとは珍しい。
そのため、今日は任務を休み、家で寝込んでいるようだ。
任務終了後、紅先生からお見舞いに行くよう仕向けられ、仕方なく見舞品を片手にキバの家に向かった。



『コンコン。』
玄関のドアを叩く。家の人が誰もいないらしく返事が無い…ので勝手に入った。キバの部屋の戸をノックし、声をかける。
「キバ…?俺だ、シノだ。」
すると中から、
「あ゙…、シノか…。入れよ…」
と、かすれ気味なキバの声が返ってきた。言われるままに部屋に入ると、氷枕を敷いて、頬を赤くし、少しけだる気に横たわるキバがいた。
“これは相当だな…”と思いながらも、
「気分はどうだ?少しは良くなったのか?」
と尋ねる。するとキバは、
「ダメだ…朝からちっとも良くなんねーよ」
と、ゲホゲホ咳をしながら答えた。
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