☆小説2☆

□もう一度君に
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キバに謝らなければ。


既にキバの姿は見えない。

必死に追い掛けて、キバの姿を探す。




どこかできっと泣いているだろう。
一人で、その小さい身体を抱き締めて。



そう思うと居てもたってもいられなかった。



どうかしてた自分を責めるカカシ。
キバを必死に見つけようとする。





「は…っ、はぁ…キバ君…どこ…」

息もきれてきた。
でも、キバを見つけて早く謝らなきゃいけない。

木の葉の街中、走り回った。
あとは…アカデミーだけ。


全ての教室、部屋を回ったが居ない。
最後に、屋上へと階段を駆け上がる。




ガチャ!!と勢い良くドアを開けると、そこには目を赤くしたキバの姿が。


「っはぁ…はぁ…、キバ…君…」



キバへと駆け寄るカカシ。
何も言わずにカカシを見つめるキバ。


キバの前に来ると、カカシは必死に頭を下げて謝った。

「ゴメンキバ君!!俺…どうかしてた…!!」


頭を下げて謝るカカシの上から、キバが言葉を放った。



「…どうして俺が…ここに居たか分かる…?」
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