☆小説2☆
□もう一度君に
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だが。
「カカシ上忍〜演習おわって…る…?…」
キバに見られた。
サスケとのキスを。
思わずサスケの唇から自分のそれを離す。
解放されたサスケは、キバの視線から逃れるように走り去っていってしまった。
「あ…キバ君…こ、これは…」
弁解出来ない。
言葉が出ない。
二人の間に沈黙が重く漂った。
キバの目が、完全に暗く淀んでいるのが分かった。
下手な言い訳じゃ余計に刺激してしまう事も。
何か、解決策は、と頭の中で四苦八苦している間に、キバがその沈黙を破った。
涙を目一杯にためて。
「嘘つき…」
と。
そして、今に至る。