DEATH BOOK3
□やり残した夏
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夏も終わりに近づいてきたある日の事、少し不貞腐れた様にケーキを食べている名探偵こと竜崎がいた
「……何を不貞腐れているんだ竜崎」
見兼ねた月は竜崎に話し掛けた
「私、この夏に夏らしいこと事をしていません」
「夏らしいこと?」
「そうです、夏といえば何ですか?答えてみなさい!ヅライト君!!」
フォークを月の方に向ける竜崎
「答えてやる…答えてやるから、この僕に向かって【ヅライト】と言ったことを謝れ!竜崎」
「何を言ってるんですか、もう皆さんが判っているんですよ月くんがヅラだと言う事を……だけど月君に気を使って気が付かないようにしてるだけなんですから……」
「そ、そうだったのか………」
その場に倒れこむ月をよそに竜崎はパクパクとケーキを食べている