DEATH BOOK3
□私は手段を選びませんよ?
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「月くん…キラだった事を覚えていますか?」
いつもの様にケーキを頬張りながら竜崎は月の方を見ないで言った
「また…それか…あのな、竜崎僕はキラじゃないからキラであった頃の事なんか知らない…」
『ほら、また始まった…』
「月くんこそ、またその言葉ですか?キラ事件に関して質問すればいつも、『僕はキラじゃない』と言いますよね、他にないんですか?」
「あのな…竜崎お前こそ僕に『月くんはキラです』と言うじゃないか!しつこさでは竜崎の方が上だと思うけどな!…そこまでして僕をキラだと認めさせたいのか?」
月はワタリが出してくれたコーヒーを飲みながら竜崎のほうを睨み付けた
「…月くん」
「なんだ…」
「確かに月くんがキラだと認めさせたいですよ?」
「…なら、認めさせてみろ!」
「いいましたね?」
フォークをカチャリと置き竜崎は体ごと月の方に向けた
「私は幼稚で負けず嫌い…」
「……」
「なら…どんな手を使ってでも認めさせます」
よろしいですね?と月に聞く竜崎の口角は少し上がっていた