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□守りたいモノ
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※原作沿い・ネタバレ有りの為、ご了承いただける方のみ御覧下さい。
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シックスとの死闘で自らの死を覚悟した。
それがどんなにバカ気た事かよくわかっている。
もしそれで命を落としていたら、魔界の住人達も嘲笑ったに違いない。
あの時は、何でここまでして人間を守ろうとするのか考えないようにしたが、今ははっきりとわかる。
人間が『謎』を生み出す存在だから…
その理由以上に、
この笑顔を守りたかったのだ…。
例え自分が消えたとしても、生きていてほしいと思った。
他愛ない話をし、話が途切れてはトラップにかけ、いつもと全く変わらない様子でいたが二人の間の空気感は以前とは明らかに違っている。
トラップにかけられ続けた疲れからか眠りに落ちた相棒の頭を撫でる。
「ヤコ…」
呟いた自分の声にハッとする。なんて熱いのだろう…。
なんて苦しいのだろう…。
『さっさと帰れ!バカ魔人!』
悪態ついてから、少し涙目で言われた言葉を思い出す。
『アンタはきっと戻ってくる。生きてさえいればまた会える。私はもっと進化するよ。ネウロに見つけてもらえるように…』
思わず笑みが零れた。