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□短編集
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《Birthday Songを君に》


学校から事務所にやって来てあかねちゃんのトリートメントを終えて寛いでいた。

パタパタと足音がして勢いよくドアが開き、そこには珍しい人がいた。

『笹塚さん!?』

「ヤコちゃん、行くよ!」

いきなり手を掴まれて驚く。

「今日はオレがヤコちゃん借りるよ」

ネウロの返事を待たずに笹塚さんは私の手を引いて事務所から連れ出した。

『ど…どうしたんですか!?』

「今日はヤコちゃんの誕生日だろ?だから、一緒に過ごそうと思ってさ」
告白して、付き合うってことになって半年…。ほとんどデートなんてした事がなかった。

事件で会う事があってもなかなか二人きりになれなかった。

『ありがとう//…嬉しい』

映画を見て食事して…普通のデートをした。それがなんだか凄く嬉しかった。


「誕生日、おめでとう…淋しい思いばかりさせてごめんな。これからもオレはヤコちゃんを愛してるよ」

別れ際、いつもと変わらないテンションで、私の欲しい言葉をくれた。

手渡されたのは、小さなオルゴール…。
開けると、バースデーソングが流れ、中で光っていたのは、指輪…思わず涙が零れた。

『大好き////』

抱きしめられた温もりは私を満たしてくれる。
幸せなBirthday…。

《Fin》
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