メルマガ配信作品
□二人の居場所
1ページ/6ページ
「暇だな…」
最近欠かさず見ているテレビドラマの再放送が終わり、ポツリと呟いた。
今日は事務所に俺一人だ。物音一つしない静けさの中で、ソファに横たわった。
心地良い眠気が襲ってきてうとうとし始めた時、バタンとドアの大きな音がして、飛び起きる。
「遅くなってごめん…ってネウロいないのかぁ」
「テメェ…もう少し静かに入ってこれねぇのか!人がせっかく気持ち良く寝ようとしてたのによ」
「あぁ、ごめん。…ところでネウロはどこ行ったの?」
コイツのその言葉に俺は何故かイラッとしていた。
「知らねぇよ…今日は見かけてねぇ」
「ふぅん、そうなんだ…。ラッキー♪今日はゆっくり出来るかも」