咲き匂う花

□二人の想い
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「はぁん…っ……ぅっ…」




天真は突然されたキスに息が苦しくなり、友雅から逃れようとするが、友雅は押しても叩いてもびくともしない。



それどころか、さらに強く抱き締めてくる。




「やめ…っ…、友…ま……苦し…っ…」




いつのまにか苦しいはずの呼吸が緩和され、天真の口からは、甘い声が漏れはじめる。






どちらのものとも分からない糸をひきながら、友雅は天真と唇を離す。





「こういうキスはしたことがない?」




からかうような友雅に天真は赤くなった顔をふいっと逸らし…今、した。と答えた。




負けず嫌いというかなんというか…。



友雅は一人、くすりと笑う。



「では今度は天真からしてくれるかい?」




ふふ…っと笑い、友雅は天真がキスしやすいように唇を寄せる。



「…ーっ」



唇に友雅の息がかかって熱い。




「…どうした?しないのかい?」




意地悪く笑ってるくせにその瞳は愉しそうに輝いている。




そんな友雅を憎らしいと思う反面、そんな友雅が好きだ…と思う。



            
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