咲き匂う花
□淋しい夜には
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「と、友雅殿っ?!!」
少し顔を赤くし、腕のなかで藻掻く鷹通を愛しげに見つめる友雅。
「鷹通、きみという存在を見つけた」
「友雅殿??」
「好きだよ、鷹通」
「〜〜ッ!?私も…私も友雅殿が好きです」
強引に自分のほうを向かせ、鷹通の顎をつかみ唇をあわせる。
「っんん…」
そのまま鷹通の体を押し倒す。
「あっ…やめっ、友雅殿っ///」
鷹通の制止の言葉など耳に届いていないかように、友雅の手は鷹通の服のなかへするすると入っていく。
「あっ」
「可愛いね、ここ。もう固いよ?」
鷹通のささやかな胸の飾りを左手で弄ぶようにしながら、耳元で笑う。
「言わないでくださいっ」
「何故だい?せっかく可愛いのに…」
「何故って…」
真っ赤になり、考え込む鷹通。
「ふふ…っ。やっぱり鷹通は可愛い」
「なっ…?!」
弾かれたように友雅を見つめる鷹通。
しかし、すぐに友雅の姿が視界から消えた。