番外編
□番外編之四「月の記憶」
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姉貴が初めて人を月森の自分の部屋に招いたのは、たぶん姉貴が中等学校に入って少ししてから。
俺が、まだ物心がついたばかりのころ。
昔のこと過ぎてほとんど覚えてねぇけど、なんか…親父やお袋がすげぇ珍しがってたような気がした。
その人は姉貴の親友だとかで…まだ足元のおぼつかない俺を可愛がってくれて…その人が俺を抱き上げる度に姉貴がすげぇ機嫌悪そうな視線を向けてきて、正直アレは、トラウマになるんじゃねぇかってくらい恐ろしかった。
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