番外編

□番外編之三「月下夜想曲」
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 私の父は「伽羅色摩耶(マヤ)」という…当時、それなりに名の知られた魔法薬学の研究者でして…その時は確か、石化した時に使う、石化復元薬を開発していました。
石化の術は限られた人達にしか使えません、それは解くことができる人も同じ。
父をライバル視する製薬会社や研究者だけでなく、そのような…石化の術を修得する魔術師の人達にも研究の妨害を受ける日々が続いていました。
私も幼いながらも父のおかれている状況を理解していましたので、不安を感じずには居られませんでした。
 魔法薬の完成が近づき、妨害も拡大するだろうと予測されるとのことで、完成まで父に護衛が付くことになりました。
その時、父の護衛として私の家へいらしたのが、隠密部隊でいらした光月(コウヅキ)家の巧真様と、お義父様…巧真様のお父上でいらっしゃる和真(カズマ)様でした。


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