○
□I like
1ページ/2ページ
「なぁ…この手止めろよ」
「うるせぇな…黙ってろ」
「こんなんじゃあ集中できな、んっ…」
クチュっと音を立てて離れた唇と唇。
英二は慶二が借りてきたDVDを半強制的に隣で見させられている。
しかもしっかりと腰を抱えられ、身動きが取れない。
それに、やたらとベッドシーンが多い。
こんな状態が続いて2時間半。ようやくDVDが終わった。
「はぁ…ほら、終わったんだから離せよ」
「やだね」
「は?」
「欲情した」
「…へ?」
ゾワッと背中に鳥肌が立つ。
「うわぁ!」
固まっているとソファに押し倒される
「あっ…ん…ゃ」
顔から始まり、首筋、服を脱がして乳首、徐々に下にキスの雨を降らせる。
「な…ゃめ(なんだ…今日はやけに優しいな…)」
「今日はやけに優しい。とでも思ってるんだろ。」
「えっ…」
「図星。って顔してるぞ?」
ククッと喉を鳴らしながら俺を見上げる顔はやけに色っぽかった。
「たまには優しく抱いてやろうと思ったんだが…やっぱ止めた」
「へ?っあ…やぁ…!」
「バカだな…(その顔が俺を誘ってるとも知らずに…)」
こっそり慶二は小声で呟いた
その後、足腰も立たなくなりされるがまま抱かれ続けたのは言うまでもない。
end
→あとがき